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(un)fashion

文・長谷川昭雄

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 「ブログ書いてよ」とハセさんに言われたとき、「オモシロそう」と思い二つ返事で引き受けた。スポーツブランドで企画、マーケの仕事をやってきたので、いわゆる「ファッション」というのは、ぼくの領域じゃない。まして企業人として最後5年間ドイツで過ごしたので... (ベルリンとかはファッショナブルだなと思うんですが、ぼくが住んでいたのは保守的な南ドイツだったので)

 ただハセさんのところだったら「書きたい(書ける)」と思った。「ファッションだけどファッションじゃない」感覚は交感している感じがしているからだ。この「感じ」を一言で表したのが 「(un)fashion」だと思っていて、 2000年にでた写真集『(un)fashion』で生まれた言葉だ。(2014年11月号 popeye に詳しい)

 いま、ぼくは主として商品企画プロセスのサポートする「カタリスト(触媒)」という役割を生業としているが、お得意さまのところでも、この「(un)fashion」感覚を共有して一緒に仕事を進めている。うえの写真集のなかにある、オーストラリアのライフガード(男なんだけどワンピース!)、ナミビアの民族衣装、ジャマイカのブードゥー教の男(妖艶でヤバい!)など「オシャレ!」と感じる。

 その土地の気候、慣習、その人の価値観の発露としての「ファッション=un(fashion)」が、作り手(メーカー、ブランド、リテール)からもチャレンジされればいいと思う。そうなるとクールとかではなくて、「Sick, Japan! (ヤバい、訳わかんねー日本って)」になると思うんですよ。

 こんな風に、ファッションだけど、(un)fashion なこと書いていきますね。よろしくお願いします。

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